「俺、空みてるとなんか、悩みが引っこむんだ。守られてるみたいで。だってめっちゃでかいし。」 守られてる。 あたしも、そうなのかな。 「そーだ。蒼空。俺の好きな場所に連れて行ってやる。きて」 そーやって廉はあたしの手を掴んで 本屋を飛び出した