へぇー

「蒼空先輩かえろ」


そうやってはにかんだ
汚れを知らない綺麗な少年に見えた


無言が続いてたけど
あたしは気まずいとか思わなかった

今日の空はなぜか切なく見えた

「ねぇー先輩。蒼空って呼んでいいですか?」

あたしはにこって微笑んだ

この子には自分を作っていく

「俺のことはタクヤって呼んでください」