「勝手に言ってろ」 すこし照れたみたいに、顔をわたしの逆の方へ向ける。 こうゆう水野くんの可愛いところ、わたしだけが知っていきたい。 水野くんのとくべつ、になりたいな。 「駅、着いたぞ」 そう言われて顔をあげれば最寄り駅の前で、 「あ、本当だ。水野くん、良かったら傘もってって?わたし駅から家すぐ目の前だし!」 「別に、いい。俺も近い」