駅の近くにくると、バレンタイン一色の街は人でごった返している。 人の波をよけて、駅のそばに行く そこには、あいつが寒そうにしゃがんでいて…ピンクの紙袋を何度も見つめていた。 「…っはぁ……っはぁ」 あいつは、俺を見つけると安心したような顔をする。 「もう…帰ったかと思った」 俺がそう言うと、あいつは真っ赤になった鼻を啜って立ち上がった。