俺を浮ついた気持ちにさせるには充分な材料だった。 ーーーそのあと、麗がいなくなるとも知らずに。 『ばいばい、透亜…。』 これが俺が聞いた麗の最後の言葉だった。 ‘‘麗が…、麗が……っ!線路に飛び込んだの!’’ そんな知らせを聞いたのは家についた少し後だった。