「誰か、傘貸してくんねーかな…」 かわいそうに、大和くん。かえるまでにビショビショになっちゃうね。 わたしが傘ふたつ持ってたらかしてあげたけれどな… ふたつ…、……ん?わたし、置き傘もあるじゃん! そうだ、忘れてた!置き傘があったんだ! 「あ、ねえ大和くん。わたし置き傘もあるの、良かったら…これ。」 そういって、となりの大和くんにぴんくの傘をわたす。