冷たい君と青春中。





「あんたといると……、また前みたいな俺に、戻れそうな気がするんだ」


わたしをまっすぐ見つめて、切なそうに眉をさげる。


ねぇ、わたしには昔の透亜くんなんてわからないよ。


だけど、それは……わたしを少しでもとくべつに見てくれいるってこと……?


悲しい話をしているのに、こころは裏腹に浮ついた気持ちになる。


「透亜くん…っ!」


「いままで、ごめんな」


そういって、彼はわたしを優しく引き寄せた。