わけがわからなくて、水野くんから目が離せずにいる。


どうして…、あの水野くんがわたしにキス……?


本当だったらすごくすごく嬉しくてしあわせで…、だけどいきなりすぎて夢なのかも…って。


「口も目も、閉じること知らねーのな」


「…っえ、」


水野くんの言葉にきゅうに、恥ずかしくなる。


キスしてるとき、目を開きっぱなしだったからだ……、だけどいきなりしてきたせいで!


「帰るぞ」


そう言って、彼はまるでなにもなかったみたいに歩き出した。