あの日からいちども水野くんに会えないまま、新学期を迎えた。


りっちゃんとは何度か遊んだけれど、水野くんにあえない毎日は退屈で


いつものように教室にはいる。

久しぶりのクラスのみんなも休み明けだからか、いつもよりワイワイと賑やか。


「おっはよう、宮城!」

「おはよう、大和くん」


「おい聞いたか?今日転校生くるんだってよ」