時間は、22時30分を回ったところ。 「いってくるね」 「気をつけなさいよ」 ドキドキ、とワクワクで胸を膨らませて家を出た。 あるいて駅にむかって、学校の最寄り駅まで向かう。 「あれ…?」 見慣れただいすきな後ろすがた 間違えるわけない、水野くんだ。 大晦日、ひとの声や電車のアナウンスが飛び交うホームで君をみつけた。 「水野くんっ!」 遠くから叫ぶと、あたりを見回して、視界にわたしを捉えた。