「今日、ありがとうね」



電車に乗ると亜理紗に礼を言われる。



「こちらこそありがとう、楽しかったよ」



穂村真尋


あれからいろいろ話したが
やっぱり何か近いものを感じた。

穂村真尋はあたしとどこか似ているのだ。



亜理紗がこちらを見てニコニコしていた。



「…何?」


「…仲良くなれたみたいでよかったね」


「え?」


「真尋ちゃんと」


「ああ」



亜理紗がどうしてそんなにニコニコしているのかはよくわからなかったけど
仲良くなれたのはなんだかとても嬉しかったんだ。