不安げな声。
俺は嬉しさで
そんな拓哉に気がつかなかった。



「いくぞー」



俺はボールをバウンドさせて
拓哉の方に投げた。



すると拓哉はお腹のところで
一生懸命になってボールを
受け止めた。




「取れたよ!!」



「おー!!ほんとに初めてかー??」



だんだんと取り方が
様になってきた拓哉を見て
俺は少し力を強めて投げた。