君は振り向かない





「立って!保健室まで頑張ろう」



真由ちゃんに、支えながら俺は立ち上がった。



真由ちゃんが、俺のおでこにそっと触れてきた。



予期せぬ出来事に、俺は驚く。



「おでこ熱い。相当熱あるよ。バカじゃないの?」



ダメだ。



ドクン、ドクン、



真由ちゃん。



俺、本当に真由ちゃんのことが、、




「ごめん。ありがとう真由ちゃん」



握られてる手。




真由ちゃんの温もりが伝わってくる。



さっきから、胸が苦しい。



なにこれ?


初めての感情にとまどう。