「こちらこそ、人気者の本田宏君に話し掛けられて光栄」
こいつ、俺に何の用だよ。
真由ちゃんのこと以外思い浮かばないけどな!
「いやぁ、最近噂を聞きまして、真由と付き合ってるって本当ですか?」
軽々しく真由ちゃんを“真由”と呼び捨てにしていることさえ苛つく。
「あぁ。俺の彼女だけど?」
「え?あ……え?冗談ばっかり~」
そう言って本田宏は俺の腰に肘を当ててきた。
こいつ、さっきからいちいちうぜぇ。
「正真正銘、俺の彼女です。お前なんかより俺が真由ちゃん幸せにしてやるよ」
俺の言葉にさっきまでニヤニヤして本田宏が真顔になった。

