俺が苦笑いしながら真由ちゃんに、手を振った。 真由ちゃんは、プイッと逸らし再びノートへと目を向けた。 これ、先が思いやれるなー。 完全にますます嫌いなタイプへと前進したに違いない。 「頼斗!また遊ぼうよ」 菜々子の赤いグロスをたっぷり塗った唇を見てますます苛ついた気持ちが生まれる。 あれ、こないだまでかわいいと思ったのにな。