君が大好きでした。






今日は校外学習。


「ちょっとくらいかまってやれよ~」


そう言って笑う拓哉。

拓哉は唯一俺のことを知ってる。

ばったり病院で会ったんだよな。




「ん、俺女子苦手。」




これは本心。

なんか怖いし、
なんかうるさいし、

あんまり得意じゃない。




「一瀬くん、これ持って行って。」




「はい。」



委員長の湖東さんは

なんか違う。


優しそうだし

なんか仲良くなりたいタイプ。


友達としてね。




俺は鍋を運んだ。







「ねえ!!!」




櫻子?



…気づいちゃったか。