「…なに?」 「あ…えっと…」 勢いで話しかけちゃったから 何て言ったらいいか…。 「…なに?」 紫音は私に近づいてきて 私の顔をのぞく。 …顔近いよ。 いつの間にか私より背が高くなって いつの間にか声も低くなって こんなに男の子になってる。 「櫻子~」 って泣いてたり 「櫻子っ」 って笑ってたり …ずっと探してたんだよ。 「…会いたかった。」 涙が溢れた。