「……俺さ

大切な幼なじみがいるんだ。

その子との思い出の場所が



この川原。」





「だから何よ……」





「湖東さんも見つかればいいな。

そんくらい大切な人。」



そう言って一瀬くんは歩いていった。




……私の負けだ。



如月さんに劣ってるわけなんかないって

思ってた。



でも違った。



私は何してるの?



私は何が大切なの?