「…白河くん」 「寒かったのか~?よしよし」 白河くんはペットを可愛がるように 私を後ろから抱き締めて頭を撫でた。 こんなときに優しくするとか 卑怯だよ。 「如月さんはこんなに傷つかなくていいんだよ。 俺が幸せにするから」 余裕のあった声から だんだんと感情的な声になる白河くん。 「白河くん…」 「あ…ごめん。俺、つい…」 立てる?と手をさしのべた白河くん。 ありがとう、と私は手を掴んだ。 手はものすごく温かかった。