私はただ心のまま歩いた。 「…ここ」 ここは紫音が連れて行ってくれた病院だった。 ちょうど良かった。 サポーター返そう。 私は無理矢理 理由を作って病院に入った。 「小枝先生ですね 待合室でお待ちください。」 私は小さな部屋に入って待った。 しばらくすると 「お、櫻子ちゃん 足の具合悪くなっちゃった?」 「いや…サポーターを」 「紫音くんと何かあった?」 先生はニヤッと笑って私を見た。 …何かあったって 「紫音は違う女の子と付き合ってるみたいです」