君が大好きでした。






私はマフラーを巻き

コートを着て

鞄を持った。




「櫻子帰るの?」


「うん。また明日ね。」



私は椿に手を振った。




「さむっ」


教室を出たら廊下のすきま風が

足の横を通り過ぎる。