時刻は6時前。 私は約束のあの川原まで行った。 お母さんに後ろめたい気持ちは多少あったけど それよりも紫音に会いたかった。 紫音早く来ないかな…。 「櫻子。」 きゅっ。 あ…まただ。 この優しい声を聞いただけで 胸の奥がきゅーって狭くなって 意味もなく泣きたくなるんだ。