時代を越えて、恋人になっちゃいました。




お互い瞑想も終わり、基礎練習も終わった頃、相手をしてくれるように晴斗さんに頼んでみた。


すると快く了承してくれた晴斗さん。


面をつけていざ、というときに、必要なことしか話さなかった晴斗さんが突然口を開いた。


「君、妙なモノを連れているんだね」


何のことを指しているのか、すぐにわかった。


「さすが、会長のお孫さんですね」


私は千煌に隠形を解くように、目で伝える。

すると途端に増えた神気。


「へぇ、十二神将騰蛇か。それと? 」

「そこまで気付いてましたか」


苦笑して、蘭丸と総司にかけていた術を強める。


さっきまで静電気が舞うくらいだった2人の姿が、きちんと形を持って現れた。


「こちらは? 」

「森 蘭丸と沖田 総司です」

「ふぅん。魂縛りか」

「はい。総司は蘭丸の、私は総司の生まれ変わりなのです。ふとしたことから私がタイムスリップをしてしまって、そこで出会いました」

「そうなんだ。安倍 晴斗です」


穏やかな顔で頭を下げた晴斗さん。


だけどその瞬間、千煌の神気がピリッと微かに固くなった。


ずっと一緒にいなければ気づかないほど、微かに。