「失礼します」 「どちらさん? 」 「尾崎です」 中で瞑想をしていたらしい晴斗さんが片目を開けて、こちらを見る。 彼に向かって一礼すると、晴斗さんはもう1度瞳を閉じた。 私も道場の端っこで瞑想をする。 そばに隠形した千煌と、静電気をまとった蘭丸と総司が座る気配がした。 ゆっくりと静かに呼吸をする。 心を落ち着けて耳を澄ますと、蝉の声に混じって、微かに噴水の水が流れる音がした。 あれ、こんなに道場と近かったっけ? ま、いいか。 私は気にせずに瞑想を続けた。