「尾崎ー、指されてる」
隣の席の男子が肩を叩いてくれた。
私は眠気の残る頭を軽く振って、顔を上げた。
言われた通り前を向くと、意地悪に笑うソウがいた。
「何の話? 」
「現在進行形で応援団員にお前を推薦してる」
ふーん、あっそ。
……は?
言葉の意味を理解した私は、顔の前で両手を交差させた。
「無理無理! 部活あんもん! 」
「知るか。そんなのみんな同じだ」
「え、やんないよ! 」
「みんなはどう思う? 」
ソウがクラスに意見を求めた。
くそう、これされたら負けじゃんかよ。
私だって嫌われてるわけではないし、だいたい人気者のソウが聞いたらクラスの女の子はほとんど賛同する。
「いいんじゃね」
「私もさんせー! 」
「適任だと思うな」
「そーだそーだ! 」
クラス中から賛成の嵐が。
「じゃあ全員一致ってことで。蒼空よろしく」
「マジかい! 」
嘘でしょ!?

