「っていうか、なんだよ。成長しないって」
「…キメラ、離れろ」
なんとか離すと、ワドはウィングに向き直った。
「サブ、キメラ、リオーナギサ。この三人…いや四人は全員が兄弟だ。全員、ある種の…いや。おいキメラ。なぜこいつらはリオーナギサの名前で首をかしげる」
「リオーナギサのこと…言ってないから…」
「おい。何故だ、リオーナギサは仕事がなかったんじゃないのか」
「あいつリーダーのこと大好きだから知らせたくない」
軽く拗ねたままそういったキメラは、なんで気にするんだよとそっとワドをにらんだ。
「なんだ」
「俺も可愛がって」
「…お前はなんだ、三才児か。サブの見た目に惑わされたか。お前は仮にも20だろうが」
「ずっと11として生きてきてそれは無理」
「…リオーナギサを見習え。もうあいつら大人だろうが」
「嘘だ」
「…まあ大人は言い過ぎか。だがお前らよりましだぞ。一応は…もともと12だろう」
「…いいじゃん、別に」
「…」
キメラはふて腐れてちゃっかりワドの影に入り込むと三角座りした。
「…成人してそれかお前は。だから俺に馬鹿にされるんだからな」
「いいもん、リーダー子供すきだもん」
「キメラ…」
「リーダー大好きだからいいもん!」
キメラは泣き出した。


