【注意・ラストにお知らせ追加!】お遊びなんかじゃいられない

「さっさとって、これから私男の子に告白の返事するんだよ!?そんな簡単に言わないでよぉ~~~」


「だからってずっとこのままEspoirの前に佇むワケにもいかないでしょう?これから一般寮の本来の部屋に戻らなきゃいけないし、これ以上あの4人待たせるの?」


ミハルの鋭い問いかけに、私はグッと声を飲み込む。


「大丈夫だから、行ってらっしゃい」


「……行ってきます」


相変わらず笑顔が美しいミハルに背中を押されて、Espoir内に足を踏み入れた。


――6月も下旬になる今日、私はとうとうFleurとしての最終日を迎えた。