最初は不安だったEspoirでの生活も、途中からは順調に進んでいた。


皆で一緒にご飯食べて、テレビ観て、たまにケンカして仲直りして。


全てが順調だったのに、どうしてこんな事になったのだろう。


私の知らない所で、世界はグルグルと回っていたのだ。


「えっ……?京極君、今何て?」


私のFleurとしての期間も後1週間となった、6月某日。


洗濯物を畳み終わりソファーに腰かけていると、京極君・春日君・郡司君・阿久津君が私の目の前に全員座り………京極君がとんでもない事を言い出した。


「茅景、オレお前の事が好きだ」