【注意・ラストにお知らせ追加!】お遊びなんかじゃいられない

春日君みたいなスッゴイ運動神経いい人なら2階位簡単に飛び降りて華麗に着地なんだろうけど、体育3の私には怖くてムリ。


「絶体絶命だ……私………」


物置から脱出する方法が0だと判明し、両手を床について項垂れた。


電気がつかない物置の光の源は、窓からガラスと鉄格子越しに射し込む僅かな日光と、ドアの磨りガラスの向こうの廊下の明かりだけ。


震える体を頑張って動かして、空いたスペースに体育座りをした。


「助けて…京極君、春日君、郡司君、阿久津君……グスッ……」


涙混じりの小さな声は、キラキラ輝くアナタ達に届きますか?