「あんなに朝からキャーキャー騒いで、あの子達全員高血圧なのかしら?」


「高血圧って……なんかちょっとズレている気がするのは、気のせいかな?」


眉間にシワを寄せ、完全にしかめっ面を作り上げているのは、八木 ミハル《やぎ ミハル》。


私の1番仲良しの女の子で、いつも前髪をピンで右側に留めている黒髪ロング。


顔立ちはキレイに整っていて、モデルにスカウトされた事もある位の美人さんだ。


「廊下側に席が近いと、大変よねぇアンタも。耳栓買ってあげようか?茅景」


「いやいやいや、耳栓なんかいらないよ。真顔で何言ってんの」