仕事が忙しくて一般寮の元々の部屋に帰る余裕が出来ない私に、ミハルが頬を膨らませる。


こんな時でも恨みの対象は皇高校のイケメン4人組なミハルに、私は苦笑いを浮かべるしかなかった。


「まあまあミハル。私がFleurでいるのも後半月位だし、そうしたら私一般寮の女子寮のあの部屋に戻れるんだし、そんなに怒らないでよ」


口ではこう言いながら、心のどこかがツキン…と痛む私はこの子に知られちゃいけない。


「……茅景。アンタFleurの期間が後2週間位しかないの、さみしがってるでしょう?」


「えっ!?そんな事ないって!!」