Fleurになった直後は、あれだけ憂鬱だったEspoirでのTresorとの生活。


だけどこの日常は少しずつ、でも確実にいい方向へ変わっている様だ。


「「おーー、朔が女の子口説いてるぞーーー」」


「くっ……!?口説いてなんかねぇよ!変な事言うな、彼方に洸大っ!!」


「………腹減ったんだけど、オレ」


「ごめんね京極君。すぐ着替えてくるから待っててね」


だってほら、いつの間にかこの人達と一緒にいる事が、私の笑顔の手助けになっているから。


制服のスカートを翻し、私は階段を昇って2階に向かったのだった。