ぶっきらぼうに毒を吐く京極君に顔を引きつらせると、春日君がベシベシと京極君の背中を叩く。


「わりぃわりぃ。コイツこう見えてもいいヤツだから、気にすんな!!」


ギロッと京極君に睨まれても明るく私に話しかけて来る春日君には、僅かに尊敬の念さえ抱いてしまった。


こ、この人間違いなくTresorで1番明るい…ってか、怖いもの知らず?


「君変わってるねぇ。オレ等間近で見ても、騒がないなんて」


「!?」


突如郡司君に顔を覗き込まれ、かなりビックリした。


わわ!この世のものとは思えない位なキレイな顔が、こんなに近くに……!