あれから時間は流れ、中間テストは無事終了。


今日は例の化学のテスト返却日なので、私は朝からソワソワ落ちつきが無かった。


『ねぇ京極君……今、笑ったよね?』


『ハァ…?笑ってねぇよ』


『いや今………』


『気のせいだ。さっさと勉強の続きやるぞ』


あの日不意打ちに見せられた京極君の笑顔が信じられなくって確認をとってみたけど、この通り京極君は華麗にスルー。


でも化学の勉強はきちんと教えてくれて、教え方は1日目も2日目もとっても上手だった。


さすが2年生で1番頭がいい人だよ……最強だ、彼は。


「月見里ーー」