片付けたお皿を阿久津君と洗っていると、なぜかグ~~~ッと背伸びをしながら尋ねる春日君。


「マジーー?余ってたらデザートで食いたかったのに。月見里、オレ次ケーキ食いたい!」


「お前いい加減にしろ!月見里さんだって寮長じゃないとは言え、勉強やら何やらあるんだぞ!」


無邪気に目をキラキラさせる春日君に、阿久津君の鋭い怒りの声が飛んだ。


おおお……!私まで怖いよ、阿久津君………!!


「まぁまぁ阿久津君、大丈夫だよ。私お菓子作るの好きだし」


「ダメだよ月見里さん。コイツは甘やかしたらすぐ調子に乗るんだから」