「ま、僕の彼女はみんなに愛されてて、嬉しいよ。」
「何で、そんなまとめになるのよ。」
「え?分かんない?みんな、瑠衣の幸せを願ってくれてるってこと。アルバイト先の人も良い人じゃん。挨拶出来て、良かった。」
「それって、倉木君と一緒に居ることが、私の幸せってこと?随分と、自信過剰じゃない?」

本当は自分でも気づいている。
今の私がとびきり幸せだということに。

「そうだよ。それくらい自信がなきゃ、甲子園にも行けないし、好きな人もつかまえられないんだ。」

彼は自信満々に笑って、私の額にキスを落とした。