那月side


「そう言えば来週テストじゃない?」


全ては慶のこの一言から始まった。


「だりー……」


「学校なんて滅びれば良いのに……」


「面倒くせっ」



嫌そうな顔をする男3人。


「那月ちゃんって頭良いの?」


「普通じゃない?」


編入試験の出来もまぁまぁだったし。


可もなく不可もなく、みたいな?


「一番成績の悪かった人が罰ゲームとかしたら面白そうじゃない!?」


ゲーム大好きな女顏の提案。


この上なく面倒くさい。


「それならヤル気出てきた!」


一番乗り気だったのが、意外にも常に嫌そうな顔をしている無表情男だった。