月を探す光


「那月ちゃんって中学の時からあだ名ってあった?」


那月大好き理人……言い方悪いか。加奈ちゃんに怒られそうだ。


何かと那月に質問して那月の事を知りたいらしい。


「…………」


中学の時のあだ名……那月にとって思い出したくないものらしく、頬が引きつっている。


「あ、言いたくないなら別に良いんだけどね?」


「そーいうわけじゃないんだけど……」


ある意味那月にとってあだ名は黒歴史だったりする。


「くくっ……」


那月の中学の時のあだ名…思い出すだけで笑える。


洸は隠そうともせず笑ってるし、俺も笑いを堪えている。


「え、なんかそんな面白いあだ名だったの!?」


「いや…別に……」


目をキラキラ輝かせてる理人に対して、言いずらそうな那月。