「理人くん!」
バンッ
それから1週間たったある日。
あれから毎日送り迎えをしてくれる洸達。
さすがに毎日一緒に居ると女顏と無表情男とも仲良くなった。
いつものように授業と言う名の自習をサボって屋上で過ごしていたら、突然可愛い女の子が扉を壊す勢いで登場して来た
。
「あれ?加奈どうしたの?」
どうやら女顏の知り合いらしい。
「どうしたの?、じゃないよ!
最近全然かまってくれないじゃん!」
……痴話喧嘩なら他所でやってもらいたい。
「那月ちゃんと居たからさー……
ごめんね?加奈。」
おい女顏。
私にとばっちり来たらどうするんだよ。
「ごめんね?、じゃないよ!
酷いよ理人くん!」
茶髪のフワフワの髪の毛に猫を連想させそうな大きな瞳。
小さな身長で小動物を想像させる雰囲気。
一言でまとめると、可愛い。
女顏の目の前にズカズカと大股で来て何かに怒っている女の子。