「……………」
私の腰に腕を回して屋上を出ようとする洸。
「え、無視?
てか自己紹介くらいさせてよ」
「那月に喋り掛けるな」
「それはさすがに無理でしょ!」
「知るか」
「那月は俺と慶が居ればそれで良い。」
「なんで慶はオッケーで俺たちはダメなのさ!」
「俺の勝手だろ」
女顏vs.洸
本当に女顏はうるさい。
「那月ちゃんだって自己紹介したいよね!?」
何故私に話を振るんだ
「別に……」
「那月の事呼んでんじゃねぇよ」
「じゃあなんて呼べばいいのさ!」
「呼ぶな喋るな近寄るな」
「なにその3拍子」
「…………」
いつまで続けてるんだろうか。
ヒマだから帰りたい。
授業始まってるし。


