月を探す光


「そう……」


「詳しい事は聞かねぇ。
でももうお前は俺の女だ。」


「…………」


「いいよな?」


「ん………」



洸の彼女……展開が早すぎて頭がついていかない。


次洸にあったら冷たくするって決めてたんだけどなー。


言っちゃったものは仕方ない。


洸の嬉しそうな顔を見ると、今更ナシなんて言えるわけがない。



「じゃあ行くか。」


「どこに?」


「倉庫」


「なにそれ」


「行けば分かる」


「そ。」


立ち上がった洸に合わせて私も立ち上がる。


「いやいやいやいや。
少し待とうか!展開早すぎて俺たちついてけてないんだけど!?」


「知るか」


「てか何でその単語だけで会話出来るの!?理解出来ないんだけど。」


「じゃあ理解するな」


「てか洸って長文喋れたんだね!
初めて見たよ」


洸を何だと思っているんだろうか、この女顏は。


普通に洸だって喋るだろ。