月を探す光

しばらくすると


「おーいお二人さーん。そろそろいいですかー？」

「いつまでイチャついてんだよ」


最初に放送かけた女顏と終わりの放送かけた男の声が聞こえてきた。


「…………」


それを無視してさらに強く抱き締める洸。


「無視は酷くない！？」

「ちっ……」


知るか。


懐かしい洸のぬくもりを感じる。


どこか安心して、いつまでも居られるこの感じ。


あぁ……洸の事が好きだ。


３年も離れていたけど。


離れたのは私だけど。


今でも好きだ。




洸と一緒に居たい。


その気持ちが溢れ出る。