月を探す光


「ありがと、お兄ちゃん。」


「おう!可愛い妹が困ってんだから兄ちゃんの出番だろ。当たり前だ。」


さすがシスコン……なんて感心してしまう。


お兄ちゃんはシスコンなのだ。


だから、彼氏である洸の存在なんてもちろん言ってない。


言ったら確実に洸殺されちゃうし。


だから私はなんであの日泣いたのか誰にも相談してないし、お兄ちゃんも家族も私に無理には聞いてこない。



そんな事が1週間続いたある日


「那月!」


「どうしたのお母さん」


ママ友とお茶会をしに行っていたお母さんが慌てて帰って来た。


「お兄ちゃんが!お兄ちゃんが!」


「お兄ちゃんがどうしたの?」


嫌な予感がする……


「お兄ちゃんが事故にあったって!」


「え…………」


お兄ちゃん、が……?