月を探す光


胸が苦しかった。


息をするのが苦しかった。


「はぁ……はぁ……はぁ……」


教室から走って、学校を出る。


見ていられなかった。


洸は、私と別れる為に私を教室に呼んだんだ。



あんな所、見たくなかった。


それだったら正面から別れを告げられる方がよっぽどマシだ。


泣きながら走って家に帰った。


家に帰ると高3になるお兄ちゃんが居て、


「うわぁぁぁぁぁぁん」


お兄ちゃんにダイブして泣きついた。


「うぉ!那月どうした?」


いつも私に優しくて、少しシスコンなお兄ちゃん。


「うわぁぁぁぁぁぁん」


お兄ちゃんの質問に答えられないくらい、私の心はズタボロだった。