月を探す光


卒業式の前日


「なぁ那月。」


「なぁに?」


「卒業式終わったら、俺の教室来い。」


「?わかった。」


よく分からないけどそんな約束をした。


そして卒業式。


「岸野洸!」


「はい。」


校長先生から卒業証書を貰った洸の姿を見て、私は泣いた。


本当に最後だって実感しちゃったから。


卒業式が終わって、外でみんなが写真を撮ったりしている中、私は洸に言われた通り洸のクラスの教室に行った。




そしたらーーーーーー


「ぅ、そ……」


私は絶望した。


この為に私を洸は呼んだのかと。


私の目の前では、知らない女の先輩とキスをしている洸の姿。


洸は抵抗するどころか、女の先輩の肩をしっかり持っている。