月を探す光


何故だか、その瞳に惹かれた。


多分、目の前の先輩も同じだ。


「お前、名前は?」


「宮崎那月。先輩は?」


「岸野洸だ。」


これが、洸と私の出逢いだった。


「那月って…呼んでも良いか?」


「良いですよ。じゃぁ私も洸先輩で。」


「いや、洸で良い。あと敬語も辞めろ。」


「へ?」


「だって先輩ですし……」


一応私だってそのくらいの常識あるよ?


「お前は特別だ。タメで呼び捨てで良い。」


「……じゃあ洸」


「あぁ。上出来だ。」


"お前は特別だ"……か。


胸がドキドキしている。


それに加えて上出来だ、と私の頭を撫でている洸。


今までにないくらい心臓がバクバクしている。


こんな感覚初めてで、どうすればいいか分からない。