そんなある日いつものように屋上に行くと先客が居た。


「……誰、ですか?」


うちの学校は上履きのラインの色で学年を判断していて


黄色が一年

緑が二年

赤が三年


と決まっている。


先客の男の上履きは緑ラインが入っていて、つまり二年生の先輩だった。


「あ?」


不機嫌そうで威圧感のある声。


ほんの少しビクっとした。


固まっていると、先輩が近づいて来た。


「な、んですか……?」


「ここ、俺の場所。」


「は、はぁ……」


だから何だと言うんだ。