ーーーーーーーーーーーーーー


洸に出会ったのは、私が中学に入学して1週間経った日の事だった。


教室には上辺だけの仲良しグループを作ってキャッキャやってる女子。


どこのグループにも属してない私を、自分達のグループに入れようと争奪戦をしている女子。


無気力でやる気のない私を説教する教師。


全てが息苦しくなって、授業をサボって屋上に向かった。


初めて入る屋上。


扉を開けて屋上に入ると、目の前に広がる青い空。


「うわぁ」


その光景があまりにも綺麗で、心が解放されたような気がした。


その日から、私は毎日屋上に行くようになった。