月を探す光


次の日、学校の屋上で聞く事にした。


「那月、昨日何処に行ってたの?」


「……昨日?なんで?」


眉間に皺を寄せて機嫌の悪くなった那月。


「洸にも内緒にしてるなんて気になるじゃん。」


「気になんなくて良いし。」


「那月、皺。可愛い顔が台無しだ。」


「ん……」


洸に皺の寄ってる部分を人差し指で押されて、どうにか機嫌の戻った那月。


「遥人さんと何処に行ってたの?」


「……買い物。」


「本当?」


「嘘吐く理由なくない?」


「まぁ、そうだね。」


嘘吐いて、何を那月は隠したいの?


病院に行ってた事を知られたくないとか?


なんでだろうか。


那月はたまに考えている事が分からない。


「那月お仕置き。」


「は?なん……んぅ…」


さっそく気付かれそうな事をしているバカな洸は置いておこう。