月を探す光


「なんかすごいイケメンで、って言うか全員が全員して美男美女でさー。
あとオーラーがあったり?
入り口から入って来ただけで病院中の注目集めてた。」


「ちっ……」


知らない男2人……気になる。


「花束持ってたから多分誰かのお見舞いだと思うよ」


「…………」


親戚……だったら家族と行くか。

だとしたら友達……那月にそんな友達は居ないはず。


……謎だ。


「ちっ」


今だけは洸の舌打ちする気持ちが分かる。


「明日那月に聞いてみれば良いんじゃない?」


「帰って来たら聞く。」


「俺たちも気になるからダメ」


「ちっ……わぁったよ」